- コラム
親に遺言書を残してもらうために、遺言の必要性を知ってもらう
遺言書には大きなメリットがあります
遺言書を残すことで、死後に相続で争いごとが起きることなく、家族の円満な絆を保つことができます。
また、遺言書を残すことで、自分の財産を、自分が思うように残すことができます。
遺言書を残すことには、このように大きなメリットがあるのです。
それが分かれば、親も遺言書を残すことを自発的に、前向きに考えてくれるようになるはずです。
親に、遺言書の必要性を知ってもらいましょう。
親に遺言書の必要性を知ってもらう時に注意すること
遺言書を書くことを押しつけない
そこで一番気をつけなければいけないのは、親に遺言書を残すことを押しつけることです。
そんなことをしてしまうと、その遺言書は無効とされてしまう可能性があります。
そればかりか、押しつけた人は「相続欠格」といって、相続人としての資格を失ってしまうこともあります。
親に対して「遺言書を残して欲しい。」と思っても、その気持ちはグッと堪えて、それを無理に押しつけることをしてはいけません。
感情的にならない
その他に気をつけなければいけないのは、親子の間で感情的にならないことです。
親子ですから、話に行き違いがあれば、つい感情的になりがちです。
特に、遺言書や相続の話ともなれば、親子で考えていることが違うこともあるでしょう。
「家族のために、こんな風に遺言を残して欲しい。」と考える子。
「自分の財産をどうしようと勝手じゃないか。」と考える親。
もし、この親子が、その感情のままに話し合いをして感情的な亀裂が生じてしまうと、その亀裂はなかなか修復できないのではないでしょうか。
そうなってしまえば、遺言書を残すという目的は、遠くなってしまうことになります。
親に遺言書を残してもらう方法
親に遺言書の必要性を知ってもらうには、自分たち家族の話を持ち出すよりも、遺言書がどのような力を持っているのかということや、世の中で起きている相続をめぐる争いなどの話の中で、遺言書の効果などを解説してみてはいかがでしょうか。
「終活」が注目されている昨今、色々なところで相続や遺言書に関するセミナーも開催されています。
無料で開催されていることが多いのではないでしょうか。
こうしたところに参加してみると、相続のことを知ることができるだけでなく、遺言書の必要性を目の当たりにして肌で感じることになるはずです。
きっと近所でも開催しているはずですから、親子で参加してみるのも良いのではないでしょうか。
親に遺言書の必要性を知ってもらうには、「客観的に」「冷静に」。
これが一番大切です。
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